揺曳する境界

生きてるうちに私が感じた事物をデータ化した何か。

同級生の死を受けて

私は何回か身近な人を亡くした事があるけれど

今回は何故かまた違ったキツさがあった

連絡がもう暫く無かったので、「便りが無いのは良い便り」と思っていたけれどもそれはやっぱり違うような気がする。

友人のインスタグラムがレイバンのサングラスに乗っ取られており、そのイイネの欄に友人の母親らしきアカウントがあって、彼女のアカウントをのぞいたら、友人を惜しむ投稿があり、連絡を取ったら嫌な予感が的中してしまったという流れ。

そして何よりもキツかったのが、自殺だったらしい。練炭自殺だった為、苦しまず何も分からず眠るように逝ってしまったのかもしれないが、その事実を突き付けられてまた1人、救えなかった自分に嫌気がさしていた。

色素の薄い透き通った肌の綺麗な子だな

と言うのが私の彼に対する最初の印象だった。天使のような綺麗な肌で、女の子と間違えた事もある。お互い引っ込み思案で私は極度の人見知りだったので、ほぼ家から出ず遊ぶことも数回しかなかったが

母親同士仲が良く、呑みに出掛けていたのでよく知っている。少し身体の弱い子ではあった。

同じ団地に住んでいたのだが私が引っ越したり、

中学では彼の方が不登校気味だったので

あまり交流する事が叶わなかったが、卒業後は楽しそうなインスタグラムの投稿がたくさんあった。

母親から言わせてみれば「彼は少し精神的に弱くて脆い部分があったから」と言うけれど

私から見たらとても強い意志を持った真面目な子だったので、彼は弱くなんか無かったと思う。

不謹慎だがレイバンがアカウントを乗っ取って、この事実を知らせなければ、一生知り得ない情報だったのでは無いかと思うと恐ろしい。自殺だったので葬式にも行けず、直接的なさよならを言うことは出来なかった。しかし、彼の書いた遺書は未だに見る事が出来ない。死を理解し墓にも行ったはずなのに更に突き付けらる現実を受け止められない気がして何故か読めないのだ。私はいつもこうで、知り合いの死を何故かこの目で見る事がまだ叶わない。元カレも東京で自殺してしまい、遺体をみる間も無く焼却され九州の地元の海に散骨されたので、その前に骨の一部を頂いてペンダントにした。なぜだろう、直面してないからこそまだ何処かで彼らが生きているような気がしてしまう。

今回は彼の最初で最後の便りだったのだと思う。

ありがとう、ヨネ