揺曳する境界

生きてるうちに私が感じた事物をデータ化した何か。

BIYONGPOINT行った

 

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ブログの更新、久しぶり過ぎて....2年の時を経ました。笑

Twitterは長文が掲載できないので、コチラ再開する事に致しました。(過去のブログは恥ずかしい記事ばかりですが、敢えてのせておきます....)

 

今回観た展示は、

 

例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)
というCNA内ギャラリーBIYONGPOINTにて7/3まで開催されている展示です。

 

展示室1と2を通して考えたことメモとマトメ⇩として、記したものを残したいと思います。.....

 

私はかつて小児療育センター(現CNA現BIYONGPOINT)

という所に通っていた。
私は言葉を話すのは異様にはやかったのと裏腹に4歳になる直前まで正しく歩く事ができず、身体の障害を疑った母親が入所を決めたのだ。
そこでの記憶はうっすらとしたもので、話せるのに自分で思うようにいかないで、伝える術も完全に習得してないがために困惑し焦る自分と、何故かそれに対して怒る母親の姿。“普通の子”のようにできない私に対する心配が思い通りに動かない木偶人形のように感じはじめ、ちゃんとしなさいと怒ったのだ。あとは、様々なテストをした記憶が残ってるくらい。散々だったけど。
学習機能のテストと、あとはほぼ歩行のテストだ
ったと思う。結局、ガニ股だけど立つには立つし、試験の結果発育には問題がなく、私の精神的?性格的な問題であって、転倒するのを極端に恐れて歩行が遅れた臆病者であった事が判明し誕生日を過ぎたあたりから歩き始めたので退所したのだという。(母談) 今思えば、ただのとんだ心配ふっかけ野郎である。が、母がホッと胸を撫で下ろしたのは言うまでもないが。

もしあのまま私が歩行できないケア児だったら母はどんな顔をしたであろうか。なんて。精神的にも肉体的にも受けた痛みを自覚する事は確かに容易だ。なのに、相手の事と実際なるとそうはいかない。

展示では、空間の壁が剥がされていて、昔小児療育センターであった頃の壁紙が一部剥き出しになっていた。ギャラリーの壁を壊し剥き出しの過去の壁を剥き出しに観せていたのである。

ハンドアウトには、こう記されていた
「隠された面を見るためには、既存の壁を破壊する必要があります。隠されたものは何なのか、覆い隠す存在とは何なのか、考えています。」と。

存在はしていても開示できない、伝えたくてもうまく伝わらない、という事はよく発生する
生きているだけでディスコミュニケーション状態が常に隣り合わせとなっていて、日々怯えたりする。人の内面や抱えているもの、というのは圧倒的に閉ざされているのだ。

私は今現在、お酒の商売をしていて、自分の加害性に後から気付く事があり、反省する。多種多様な方が呑みにくる。相手の情報をすぐ知りたくなって、色々踏み込みたくて、自分と相手との壁を壊したくなって、その壁の崩壊にだけフォーカスして手段と目的が入れ替わってしまい、いきすぎて相手を傷つけてはいまいか、心まで壊していないか、と最近必ず後になって心配になったりする。
お酒が入っているからと言って、相手も同等に酔っているとは限らないし、お酒のせいにして勿論他者を加害してはいけない。しかしながら私は未だ幸せだろう、ほぼ毎日、人と対話でき、当たり前を更新でき、世の常識を疑う事ができる環境下に入れる今がどれだけありがたい学びになっているか、気付かされている。自分の中に作られた強固な「普通」を常に疑い、更新していくために人との対話は欠かせない要素であると、私も強くそう思う。怖いけど、間違ってしまうかもしれないけども、相手を知る一歩は踏み出さないといけない。昔のあの時の私のように、ガニ股で不自然な歩き方でもいいから、なにかの声に押し潰されないよう人と真摯に向き合っていく覚悟を持ちたいと、そう思った。

 

 

会期:2022年4月29日(金)~7月3日(日)

時間:9:00~17:30

場所:秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(ビヨンポイント)

秋田県秋田市八橋南1-1-3 CNA 秋田ケーブルテレビ社屋内

入場:無料

お問い合わせ:NPO法人アーツセンターあきた  TEL:018-888-8137

 

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最後の写真🤳だが、これは展示室ではなく、酔っ払いにあけられた私の店の穴である(笑)

#BIYONGPOINT