揺曳する境界

生きてるうちに私が感じた事物をデータ化した何か。

完全に消える事が出来なくなったこのまちで

完全に消える事が許されないような

血眼で脅迫的な

飢えているような

それは

感じる度に震える

自分は間違っているかもしれないけど

怯えてしまうのは事実であり

このままでいいと

誰も時に身を委ねなくなった

母は自分に重ねたそれを

もう描きそうもないし

どこかで願ってしまう

醒めることを。