揺曳する境界

生きてるうちに私が感じた事物をデータ化した何か。

他者の時間が付着する

古本を買った。

400円だった。

多少汚れててもあまり気にならないタイプ

目的は字を読む事だから。とか思ってたけど最近は逆に汚れてる本が好きだったりする。

 

手放す予定は無かったのか?と思うくらいに思いっきりマーカー線引っ張られてたり、紙の上部を三角形に折り曲げられていたりする。なんか他者の視点って面白い。そこマークするんだ…みたいな時もあるし。

 

よしもとばななか誰かが、書いた物語の主人公が、「自分の貸した好きな本が食べカスや紅茶の跡によって汚されているのがたまらなくダメ」みたいな事が書かれていた。

 

あー自分の好きな本だったら別なのかな。でも、そういうのがあったとしても私は逆に意図せず誰かの時間が付着してしまったような本を愛おしく感じると思う。その本を通して誰かの存在を感じられる。そういう予期せぬ事が活字以外にも待ち受けている可能性がある、中古本。